ブラインドスキーとは

ブラインドスキ-ヤ-(視覚障害者)は見えない、あるいは見えにくいため、ゲレンデの状態がよく解りません。

そこで、パ-トナ-がブラインドスキ-ヤ-のすぐ後方に付き、とぎれることなく声を掛け、安全確保のために必要な情報を伝えながら一緒に滑ります。

絶えず変化する山の地形や斜面、方向、障害物、雪の状態、他のスキ-ヤ-等の動きの変化を素早く読み取り、声で伝えます。

こうして、いくつかの約束事を基に、お互いの協力により一味違うスキ-の楽しさを味わうのがブラインドスキーです。

ブラインドスキーをやってみよう

ゲレンデまでの誘導

スキー板はスキーバンドでとめ、各自肩に担ぎます。ストックはパートナーが2人分をまとめて持ち、腕でブラインドを誘導します。

ゲレンデ・オリエンテ-ション

ゲレンデに着いたらパートナーはゲレンデの概略をブラインドに説明します。

・ゲレンデの長さ、幅、斜度、
・滑っていく方向、リフトとゲレンデの関係

などです。

またスピ-カ-の場所は、位置関係を把握する目安になります。

 

さあ一緒に滑ろう

パ-トナ-の滑る位置は、ブラインドの斜め後方1.5mぐらいです。周りが十分に見渡せるような位置で滑ります。一緒に滑るときの声掛けは、「右」「左」「ストップ」「転べ」など、簡潔な言葉が適当です。なるべく早めに大きな声で指示をします。

パートナーの声掛けが途切れるとブラインドは不安になります。「そのまま」「人はいないから大丈夫」など、絶えず声を掛けることが大切です。

ブラインドの後ろから声かけするパートナー

リフトに乗る

リフトへの誘導は、なるべく前の人との間隔を空けないように気を付けて後ろから誘導します。早めにストックの手皮を外して、リフト乗車時に片手で持てるように準備しましょう。指示は『真っ直ぐ何メートル』『左・右に何歩、平行移動』というように具体的に。

<ペアリフト>

パ-トナ-はリフトに対して外側になるように乗車するのが原則ですが、リフトの係員が手伝ってくれる場合は、パ-トナ-は係員の反対側になるようにします。ただし、リフトの降り場に壁などがあり危険な場合は、係員に事情を説明してそちら側にパートナーが乗ります。両スキ-の先端が進行方向に平行になるよう注意してください。降りる位置に来たら声を掛け、一緒に立ち上がって滑り出しましょう。

<シングルリフト>

リフト監視者に視覚障害者であることを伝え、リフト走行路に入らないように乗車位置の横まで誘導します。両スキ-の先端が、リフト進行方向に平行な事を確認して、リフトの通過直後に乗車位置に平行移動させ、次のリフトの来る事を知らせます。

パートナーはBSの直ぐ後に乗ります。もし、BSが初心者の場合は、ペアとペアの間に一般のスキーヤーを挟んで、リフト2,3個空けることが望ましいでしょう。リフトの終点が近付いたら早めに、現在位置を知らせ、リフト降り場の一つ手前の支柱で降りる準備を指示してください。着いたら、降り場で待機しているリ-ダ-又はサブリ-ダ-の誘導を受けているBSと合流し、速やかに移動し、次に降りる人の妨げにならないように配慮しましょう。

参考資料