【かながわブラインドスキークラブ会長 矢部健三】

 平昌2018パラリンピックでの日本選手の活躍や、2年後に迫った東京オリンピック・パラリンピックに関するマスコミ報道などもあって、最近は障害者スポーツへの関心や理解が徐々に高まっているように感じられます。
 私たち「かながわブラインドスキークラブ(https://kanagawa-blindski.com/)」は、視覚障害者(ブラインド)と晴眼者(パートナー)がスキーなど雪上スポーツをともに楽しむことを目的に活動している団体です。パラリンピックを目指す障害者トップアスリートを養成するような競技団体ではありませんが、私たちクラブの活動も障害の有無にかかわらず、だれもがスポーツに親しむことのできる社会づくりに向けた重要な取り組みだと自負しています。
 平成23年に成立したスポーツ基本法では、「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利」であると規定されています。また、「スポーツは、障害者が自主的かつ積極的にスポーツを行うことができるよう、障害の種類及び程度に応じ必要な配慮をしつつ推進されなければならない。」とも規定されています。残念ながら、障害者スポーツを取り巻く環境は、まだまだ十分整っているとは言えません。私たちクラブも、スキーツアーを開催するにあたって、視覚障害スキーヤーをサポートする晴眼スキーヤー(私たちクラブでは「パートナー」と呼んでいます)の確保や、その運営費の捻出に毎年苦慮しています。特に、視覚障害スキーヤーの前方や後方を滑り、「右!左!とまれ!」といった声で曲がる方向などを指示して、一緒にスキーを楽しむパートナーは、大変不足しています。スキーにチャレンジしてみたい、スキーを続けたい、と願う視覚障害者が多くいる一方で、スキー愛好家の高齢化やスキー人口そのものの減少などもあって、十分なパートナーを集めることができず、視覚障害スキーヤーの参加を制限せざるをえないこともあります。
 今シーズンも2回のスキーツアーを開催する予定ですが、まだまだパートナーが足りない状況です。そこで、一人でも多くの方に私たちの仲間に加わっていただけるよう、今年度もクラブの活動説明会を下記のとおり開催いたします。

2018年度かながわブラインドスキークラブ 活動説明会概要
日時:2018年10月13日(土) 10:00~12:00
場所:神奈川県ライトセンター
   〒241-0821 神奈川県横浜市旭区二俣川1丁目80
   URL http://www.kanagawalc.org/
内容:1)視覚障害とブラインドスキー
   2)視覚障害者への接し方
   3)ブラインドスキーの実際
   4)スキークラブについて
   5)その他
申込:参加を希望される方は、メールの件名を「ボランティア説明会への参加申し込み」として、1)氏名、2)年齢、3)連絡先メールアドレス、4)連絡先電話番号をクラブ事務局へご連絡ください。
   かながわブラインドスキークラブ 事務局
   E-mail club.info@kanagawa-blindski.com